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フジのISO感度はチートなのか?

インターネットを見ていると「フジのISOは実効感度が低い」または「インチキだ」という批判を目にすることがあります。この批判がされているのは日本に限らないようで、Adrian Evans氏がX-T2とキヤノン 1Ds MarkIIIとの比較("FUJI ISO LIGHT. IS FUJI CHEATING")を行って、「フジはチートしていない」と結論しています。
しかしながら「フジはISOが上がりやすい」と言われることが多いのは事実なのでもう少し考察してみます。

ISO感度について考えるときには標準出力感度(SOS)と推奨露光指数(REI)の違いをまず理解しなければなりません。

・標準出力感度(SOS):
所定の条件で静止画撮影を行った場合に所定のデジタル出力値を得るために必要な入力露光量を求め、所定の換算によりこれを数値化して表示したもの。富士フイルム、オリンパス、パナソニック、ペンタックスが採用しています。

・推奨露光指数(REI):
単体露光計や、外部ストロボなどを使用する際の露光指数(フィルムISOスピード数値)設定の参考とするために、カメラの供給者(メーカー等)が推奨する像面平均露光量に対応する露光指数。キヤノン、ニコン、ソニーが採用しています。

細かい定義はさて置き、標準出力感度はどのメーカーでも共通の値、推奨露光指数はメーカー間の統一はなされていない値ということが分かります。つまり、フジのISO感度がREI勢であるキヤノン、ニコン、ソニーのISO感度と差があっても(同一ISO感度で撮ったときにはシャッタースピードに差があっても)非難されるべきことではないのです。

以上を理解した上でDPReviewのImage Comparisonで各ISO感度でのシャッタースピードを見てみましょう。このImage Comparisonは同じ照明で撮影しているので、ISO感度の差を調べることができるはずです。

Image ComparisonはJPEG画像とRAW画像とで比較できますが、カメラのAEを使って撮影しているのはJPEGなのでJPEGを見て行きます。各ISO感度でのシャッタースピードをまとめたのが下記の表です。
shutter_speed.png

画像処理エンジンの違いによる差がでるかもと想像していたのですが、SOS勢は見事にシャッタースピードが揃っています(Pentax K-1がISO 3200で若干ずれていますが。)。一方、REI勢はキヤノン・ソニーとニコンでも差があります。しかし、どの機種でもSOS勢よりシャッタースピードが速いのでSOS勢より実効感度が高いのだと考えられます。特にニコンとSOS勢を比べると約1.6倍違います。なるほど、これが「半段から1段違う」と言われる理由なのでしょう。
しかしながら、同じくSOSを採用しているオリンパス、パナソニック、ペンタックスとは同一の感度ですからフジISO感度はインチキではないと結論できるでしょう。

ついでにImage ComparisonのRAW画像の見方を考えます。RAW画像はノイズ量を比較することが多いですが、上記のようにSOS勢とREI勢は実効感度が異なります。これらの同一感度の画像を比べるのは不公平なのでしょうか?
結論から書くと、公平な条件で比較されていると思われます。RAW画像はISO 100はシャッタースピード1/40sec、200は1/80、400は1/160と実効感度に関わらず同じシャッタースピードで撮影して、現像の際に補正して露出とホワイトバランスを揃えています。すなわち、実効感度が低い機種は後処理で露出を上げてノイズが増幅されており公平な比較になっているのです。

結論
・フジの実効ISO感度は他のSOS採用メーカーと同程度であり適切であると考えられます。
・DPReviewのImage ComparisonのRAW画像は、実効ISO感度の違いがあっても公平に比較できるように同一シャッタースピードで撮影され露出補正されています。
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